秩父鉄道とは
更新日:
関西人のための、関東行楽路線案内。
次は「秩父鉄道」(ちちぶてつどう)だ。
秩父鉄道は、埼玉県の秩父市と、羽生市(はにゅうし)の間をつなぐ鉄道で、秩父の盆地と山間を走る「電車」だ。
ただし、電化はされているが全線単線で、「列車交換」(列車の行き違い・行き合い)がある。
単線だから、反対側から来る列車が、交換駅に到着するのを待って、線路があいたことを確認してから走り出すのだ。
なので反対側から来る列車が遅れていると、その分ずっと待ち続けることになるので、トイレは済ませてから乗らないと、エラいことになるかもしれない。
秩父鉄道は、西武池袋線と接続しており、1日に数本だけ、池袋直通列車が走っている。
また寄居駅(よりいえき)では、東武東上線と交わり、JR八高線(八王子-高崎)とも接続している。
熊谷(くまがや)駅では、上越・長野新幹線や、JR高崎線と交わっており、乗り換えができる。
終点の羽生駅では、東武伊勢崎線と接続しており、かつては伊勢崎線と東上線とで車両を融通するとき、秩父鉄道を通して車両を運んでいたらしい。
因みに秩父というのは、奈良時代にはすでに銅山として知られており、SL馬の名産地としても有名な地域で、現在も石灰石などが貨物で運び出されている。
秩父鉄道は、旅客線でもあり、貨物線でもある。
秩父鉄道 路線図
秩父鉄道 SLパレオエクスプレス
秩父鉄道で有名なのは、なんと言っても、「SLパレオエクスプレス」だ。
SLパレオエクスプレスというのは、蒸気機関車による運転で、土日祝日に1往復だけSLが走るのだ。
時刻表によると、午前10時に熊谷を出て、12時50分に三峰口に到着。
14時に三峰口を出て、16時過ぎに熊谷に戻ってくる。
蒸気機関車は、真っ黒い煙を出しながら走るので、住宅地の間を走るような路線では、今時走れない。
しかし秩父鉄道のように、沿線に住宅が少なく、山の中を走る路線なら、それができると言うことだろう。
終点の三峰口(みつみねぐち)駅には、秩父鉄道車両公園があり、そこから三峰口の転車台(てんしゃだい)で行う、機関車の機回し(きまわし)が見れるらしい。
因みに秩父鉄道車両公園は、入場無料の公園で、あちこちに貨車が野ざらしで展示されている。
秩父鉄道 転車台
長瀞ラインくだり
秩父鉄道は、自然の中を走る路線で、様々な自然とふれあえるスポットがある。
長瀞渓谷(ながとろけいこく)も有名で、岩畳・赤壁・ポットホール・虎岩など、独特の岩や地形があって、絶景だ。
カヌーやラフティング、キャンプが出来るし、長瀞ライン下りという川下りもできる。
詳しいことは、秩父鉄道のホームページで。