東京駅に行きたいのに、千葉に着く?
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関西人のための東京路線ガイド、JR中央線の話の続き。
中央線は、御茶ノ水駅から新宿を経て、西に延びている路線だが、快速と各駅停車で線路が別だ。
御茶ノ水駅から三鷹駅までは、複々線になっていて、「急行線」と「緩行線(かんこうせん)」に分かれている。
中央線は東西方向に走っているだけなので、大雑把には「東方向」と「西方向」しかないのだが、東方向の電車が厄介で、行き先がいろいろある。
なので「東方向」で乗る電車を間違えると、降りたい駅で降りれなくなったり、行きたい駅の方向にすら、行けなくなったりする。
たかだか東行きの電車に乗るだけなのに、そんなバカなとも思うが、それが起こるのが中央線だ。
たとえばJR中央線・中野駅から、東京駅へ行きたいと思って適当に各駅停車に乗ったら、東京駅に着かずに千葉の方に行ってしまったりする。
また秋葉原に行きたいなと思って、適当に「快速」に乗ると、なぜか秋葉原は通らずに、東京駅に着いてしまう。
なので私も最初に中央線に乗った頃は、「え、この電車は、いったいどこに行くんだ?」という感じで、何十分もぼんやり車窓から外を眺めていた経験がある。
実は中央線にはJR総武線と東京メトロ東西線の電車が乗り入れていて、東京駅に行く電車と千葉方面にいく電車が走っているのだ。
なので秋葉原に行きたければ総武線に乗らないといけないし、東京駅に行きたければ中央線の電車に乗らないといけなかったのだ。
中央・総武線 路線図
※ウィキペディア「ChuoSobuLineStations.png」より中央・総武線(各駅停車)
JR中央線の電車に、何気なく乗ったら、なんか全然目的地とは違う方向に行ってしまう。
関西出身の私は、そんな失敗を何度かしたことがある。
というのも実は中央線には、JR総武線(御茶ノ水-千葉)や、東京メトロ東西線(中野-西船橋)が、相互乗り入れして走っている。
総武線は御茶ノ水駅から乗り入れていて、中央線・三鷹駅と、総武線・千葉駅の間で、各駅停車の電車が往復している。
また東西線は中央線・中野駅と、総武線・西船橋駅から乗り入れていて、こちらは中央線・三鷹駅と、総武線・津田沼駅を往復している。
なので東方向の電車に適当に乗ると、思ってもみない路線に入っていたりするわけだ。
「そりゃ、適当に乗るからいけないんだ」とでも怒られそうだが、たとえば中野駅などは、プラットホームが4つもあって、東行き電車が4つの線路に入ってくる。
しかも時間帯によって、使っているプラットホームが違ったりしているから、慣れないうちは、どのホームに行けばよいかすら分からない。
→JR中央線・中野駅プラットホーム案内では、沿線の人がどうやって電車を見分けているかというと、路線によって電車の車体の帯色が異なるらしい。
東京近郊のJR線にはラインカラーというのがあって、これが車体に必ずついているので、それを目安にするわけだ。
中央線を走る電車のラインカラー
- 中央・総武線の電車(三鷹-千葉)は、黄色いライン。
- 中央線快速電車(東京-高尾)は、朱色のライン。
- 地下鉄東西線(中野-西船橋)は、スカイブルー。
神田駅や東京駅に行きたいなら、朱色のラインの電車に乗ればよい。
ただし朝夕の黄色い日差しの時は、やっぱりわかりにくいけどね。
因みにラインカラーは西日本のJRにもあるのだが、車体の色には使われていないようだ。