副都心線
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関西人のための東京地下鉄ガイド。
次は「副都心線」だ。
副都心線は一番新しくできた路線で、渋谷・新宿・池袋という、山手線の3大繁華街を結ぶ路線だ。
この三つの街をまっすぐ結ぶ路線は、それまで山手線しかなかったため、混雑する山手線に乗るか、あるいは大きく迂回するかしかなかったのだが、副都心線の完成によって、選択肢が増えた。
またこの副都心線は、西武池袋線・東武東上線・東急東横線・みなとみらい線に接続している。
そして西武池袋線や東武東上線と、東横線・みなとみらい線との間で直通運転が行われていて、これらの沿線利用者は乗り換え無しで、渋谷・新宿・池袋へ行くことも可能になった。
因みに副都心線を走る東京メトロ車両は、有楽町線と同じタイプの車両が用いられているが、これは池袋-小竹向原-和光市間を、有楽町線と共用しているためである。
小竹向原から池袋までは上下二段の複々線になっていて、半分が有楽町線に、残り半分が副都心線になっている。
因みにこういう相互乗り入れでは、東急路線は東急の運転士が運転し、メトロ線内では、メトロの運転士が運転するので、接続駅では運転士の交代のために、多少長めに停車する。
副都心線 路線図
副都心線の8両編成と10両編成、何が違う?
副都心線を走る車両の車両編成には、8両編成と10両編成の2種類がある。
8両編成は各駅停車の列車で、10両編成は準急や急行・特急になる。
ただし副都心線内は各駅停車なので、これは渋谷以南の東横線の路線内での話だ。
東横線の車両編成は、元々全て8両編成であったが、副都心線と接続するために10両編成にした。
しかし全駅のプラットホームを10両編成対応にするのが難しく、急行列車が停車する駅の改造に留めたため、各駅停車は8両編成、急行列車は10両編成になった。
将来的に東横線の全駅を改造して、全列車を10両編成にするのかどうかは分からないが、現時点では、8両編成の列車は各駅停車だと覚えておこう。
副都心線の沿線ガイド
渋谷駅には、JR山手線・埼京線、副都心線と東横線の他に、銀座線、半蔵門線(と田園都市線)が乗り入れているが、JR線と銀座線のホームは独立しているため、構内乗り換えはできない。
また副都心線は地下5階という大深度にあり、他の線と乗り換えるのにはかなり歩かなくてはならない。
新宿三丁目駅は、新宿駅とは別の駅だが、新宿駅までは歩いて5分程度の距離にある。
ただし新宿駅の周辺は雑多で賑わっているため、土地勘がないと結構迷ってしまうのが難点。
地下通路も、地図を見て出口番号を頼りに歩くしかない。
池袋駅は、埼玉方面への窓口の駅で、埼京線・湘南新宿ライン、西武池袋線や東武東上線が走っている。
ただし埼玉方面と行っても、大宮方面と、秩父方面と、川越方面とでは、全然方向が違う。
乗り間違えに注意。