日比谷線は、埼玉・群馬方面からの乗り入れ線
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関西人のための東京地下鉄ガイド。
次は「日比谷線」(ひびやせん)だ。
日比谷線は、北東の北千住(きたせんじゅ)と、南西の中目黒(なかめぐろ)を結ぶ路線で、北千住以北は東武伊勢崎線(スカイツリーライン)に接続している。
東武伊勢崎線は、埼玉県の草加・越谷・春日部を経て、群馬県の伊勢崎に至る路線なので、日比谷線は、埼玉県東部・群馬県方面から、東京都心に乗り入れるための路線ということになる。
ただし日比谷線の建設時には、伊勢崎線沿線は宅地開発が進んでおらず、中目黒から東横線からの乗客を見込んでおり、伊勢崎線方面からの乗客には期待していなかった。
そのため、中目黒から八丁堀までの駅は、東横線の8両編成列車を想定し、それ以北の北千住に近い駅は、伊勢崎線の6両編成列車を想定して造られたという。
ところがいざ営業を開始してみると、東横線方面より伊勢崎線方面からの利用が多く、地価も安かった伊勢崎線沿線の宅地開発が一気に進んで輸送力不足になってきた。
そこで伊勢崎方面からの乗り入れ列車も8両編成にし、それに対応するためにプラットホームを拡張したため、上りと下りでホームがずれている駅が多いという。
なお現在は、日比谷線から東急線への直通運転は解消されたが、東急中目黒駅には乗り入れており、東急線に乗り継ぐこともできる。
日比谷線 路線図
日比谷線 沿線ガイド
日比谷線は、北千住・南千住・上野・秋葉原・人形町・茅場町(かやばちょう)・八丁堀(はっちょうぼり)・銀座・日比谷・霞ヶ関(かすみがせき)・恵比寿(えびす)を経て、中目黒に至る路線だ。
北千住駅では東武スカイツリーラインに接続し、東武鉄道と直通運転を行っている。
東急中目黒駅が終点で、東急線に乗り換えることもできる。
日比谷線 沿線ガイド
上野駅というと、東北への玄関口として知られているが、実は非常に学術的なゾーンだ。
上野駅前には上野恩賜公園(うえのおんしこうえん)、別名「上野の森」があり、ここには、東京国立博物館、国立西洋美術館、国立科学博物館、そしてパンダのいる恩賜(おんし)上野動物園がある。
上野の森は高台で見晴らしがよく、桜の名所でもある。
一方、隣接する不忍池(しのばずのいけ)は蓮(はす)の名所である。
秋葉原駅周辺は電気屋街で、フィギュアやメイドカフェなど「オタクの聖地」である。
AKB48劇場を初めとするアイドルグループの劇場もあり、最近は予備校やいろんな専門学校もひしめく。
秋葉原駅は、山手線と中央・総武線(各停)が交わるところにあるが、地下鉄では日比谷線しか通っていない。
秋葉原駅には、ガンダムカフェやAKB48カフェ&ショップもある。
人形町は、日本橋の一部で老舗が多く、8月の「せともの市」が有名だ。
恵比寿(えびす)は、ヱビスビール発祥の地で、ヱビスビールの工場があったために、恵比寿と名付けられた。
恵比寿駅は元々、ビールを運ぶための貨物駅だったそうだ。
中目黒は、庶民的な地域と、閑静な住宅街が混ざった地域で、人気の地域だ。