なにかあると帰宅難民で溢れる新宿駅
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新宿駅は、一日の乗降客数が世界一多い駅だ。
なんと一日の乗降客数は、350万人を越えるという!
350万人って想像を絶する人数だけど、これだけの人間が毎日毎日新宿駅で乗り降りしている。
新宿駅に乗り入れているJR線は、
- JR山手線(やまのてせん)
- JR中央本線
- JR中央総武線(そうぶせん)
- JR埼京線(さいきょうせん)&湘南新宿ライン
という4路線だが、それぞれ物凄い数の本数の電車が走っている。
また新宿駅には私鉄のターミナルもたくさんある。
- 京王電鉄(京王本線)
- 小田急電鉄(小田原線)
- 西武鉄道(新宿線)
東京メトロ(東京地下鉄)や都営地下鉄も新宿に駅がある。
- 東京メトロ丸ノ内線(まるのうちせん)
- 都営新宿線(京王線乗り入れ)
- 都営大江戸線
これだけの路線が乗り入れていて、それぞれ物凄い本数の列車が走っている。
JR新宿駅が150万人、京王本線新宿駅が70万人、小田急新宿駅が50万人、などなど、乗降客数ランキング上位に各社の新宿駅が並ぶ。
それにしても350万人は凄いね。
ヨーロッパの小国の一国の人口に匹敵する数の人間が、毎日新宿駅を歩いているワケだし。
そして何かあると帰宅難民で溢れるのが、新宿駅だ。
大雨や雪が降ると、当たり前のように新宿駅の大混雑がニュースになる。
帰宅難民とは、鉄道が運休になって家に帰れない人々のことを指す。
新宿駅は一日で350万人もの人間が乗り降りするため、事故などで鉄道が止まると、何十万人もの通勤客の帰りの足が奪われてしまうのだ。
一つの路線の鉄道事故なら、代替輸送も可能なため、それほど大きなニュースにはならないが、ちょっとでも雪が降ると大変だ。
雪が降ると帰宅難民で溢れる新宿駅
雪が降ると、新宿駅は帰宅難民であふれかえる。
駅への入場規制が行われ、新宿駅周辺は深夜まで帰宅難民で一杯になる。
積もるような雪でなく、雪がちらつく程度でも、気温が低ければ入場規制が行われて、大混雑する。
なぜ雪がちらつくくらいでも大混雑するのか。
その最大の原因は、雪が降ると「間引き運転」になるからだ。
列車の本数が半分くらいに減って、輸送できる人数も大幅に減る。
なぜそんなに間引き運転を行うかというと、雪が降るとブレーキがききにくくなり、速度を落とさねばならないからだ。
運行速度を落とせば、それだけ運行本数を減らすことになる。
さらに運行本数は、駅の数以下まで減らす対策が行われる。
というのも駅と駅の間で乗客が閉じ込められると、その対処のためにさらに人員を割かねばならない。
そうなると、ただでさえ大混雑なのに、収拾が付かなくなる。
それを避けるため、列車内で何かあっても次の駅まで進んで、そこで対処できるレベルまで本数を減らす。
こういう間引き運転を行うのは、JR線も私鉄各線も同じだ。
だから気温が下がって雪がちらつくだけでも、新宿駅を利用する乗降客全員に影響が及び、それで帰宅難民で溢れてしまうわけなんやね。